本装置は、最大275kWの発電能力を有する未利用水蒸気エネルギーを利用した小型蒸気タービン発電装置です。電力事業法の適用を受けますが、規制緩和の対象となり、ボイラー・タービン主任技術者の免除及び工事計画書の事前届け出が不要です。対象とする市場としては、製紙、化学、石油精製、製鉄などの工場や大規模商業ビルなどがあります。適用の形態としては余剰蒸気利用と高圧水蒸気の減圧弁代替があり、バイオマス発電用の小型蒸気タービンとしても最適な仕様となっています。
特長
１．形状がシンプルで小型であるため、工場試験で出荷可能です。
２．ロータディスクと翼はチタン合金の一体加工で、通の薄板翼を有する蒸気タービンと比べて耐久性・耐食性に優れています。
３．保守に関しては、オイルフィルター、シールエアフィルターの定期保守、潤滑油の変質チェックおよび定期開放点検を行うことにより長寿命を保持できます。
装置概要
- 入口圧力 ：0.5 〜1.96 MPaG
- 出口圧力 ：0.05〜0.98 MPaG
- 発電端最大出力 ：275kW
- ユーティリティー、制御電源 ：2〜3kW
- 蒸気流量 ：1.8〜9.0 t/h
- エンクロージャ ：鋼製屋外防滴構造
- 外形寸法 ：L3,800xW2,400xH2,650
装置構成
- タービン ：ラジアル単式反動タービン(28,000rpm)
- 発電機 ：三相誘導発電機、2ポール、全閉外扇型
- 減速機
- 潤滑油装置
- 制御盤
- スイッチパネル
- バルブ、計装機器
（注）Microsteamは米国エナージェント社の登録商標です。
タービンロータ
ラジアル単式反動タービン
米国エナージェント社の設置例
(New York Con Edisonビル)
